【埼玉】昨年六月に免許制度が改正・施行されたが、その後、中型免許と大型免許の取得者が増えていない現状が明らかになった。埼玉県では大型免許の取得者が、これまでの三分の一程度にまで落ち込んでいる。
県内で今年一―八月の中型免許取得者は六百三十五人。免許制度改正から二年が経過していないため、新免許制度での新たな中型免許取得者はまだ出ておらず、ほとんどが限定解除のケース。限定解除数は教習所で五百五十九人、免許センターで二十人。
欠格期間が終了した免許取得者が、新たに中型免許を取得したのは五十六人で、教習所で四十三人、免許センターで十三人が取得。
大型免許取得者は、同期間で一千三百九十二人にとどまった(教習所で一千二百七十三人、免許センターで百十九人)。同期間における過去三年間の大型免許取得数は、平成十七年は三千八百十二人(教習所二千七百六十三人、免許センター一千四十九人)、同十八年は三千七百九十四人(教習所二千八百六十九人、免許センター九百二十五人)、同十九年度は免許制度改正に伴う駆け込み需要があったため、四千三百七人(教習所三千五百八十五人、免許センター七百二十二人)と増えた。
過去と比べ、今年の大型免許取得者数はおよそ三分の一で、免許センターでの一発取得の比率も大幅に下がっている。埼ト協の横塚正秋会長は「中型免許を新たに取得してもらわないと、五年後、十年後にトラックに乗る人がいなくなってしまう」と危機感を募らせる。
また、「全国で自動車教習所は一千三百程度あるが、大型の教習を行うところは四百もないという。我々は車両一台あたりの生産性を高めるとともに、依存心をしてて、自分らでドライバーを確保していく体制が必要」と話す。
(情報提供元:株式会社物流産業新聞社)
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