中型免許新設で就職機会減り 高校生からも「悲鳴」

中型免許の新設により、若年労働者の確保が困難になっている運送業界だが、就職先を探している高校生からも悲鳴が挙がっている。全国工業高等学校長協会によると、「専門職の高校よりも、一般の普通の高校生への影響が大きい。(普通化の)高校生にとって資格と言えるのは普通免許だけということが多く、その唯一の資格に規制がかかると、就職に大きく影響してしまう」というのだ。
 「免許制度が変更され、就職で困っている」との先生の声が全国工業高等学校長協会に入ったのは最近になってからだという。「事情を聞くと、生徒の就職機会が少なくなっているというので、トラック協会とも連絡を取って調べることになった」と説明する。
 全国高等学校長協会が国交省や警察庁、厚労省に要望を行なったのは9月25日。内容は「普通自動車運転免許の種類に係る要件(現行車両総重量5㌧未満)を条件変更教習(貨物教習5時間程度)を受講することにより、車両総重量6.5㌧までとする。年齢18歳(普通免許と同時講習可)とする」というもの。
 同校長協会では「一般企業では高校新卒者の採用検討を凍結する動きも見られ、多くの求人を出していた大手物流企業でもトラックドライバーの採用を見送ったり、代わりに台車やフォークリフトによる倉庫業務や事務職に配置する動きも見られる」という
 「この問題が大きくなったのは今年に入ってからで、細かな数字は把握できていないのが現状」だが、「今後の動きを見て対策を考えたい。要望先の省庁から逆に『生徒の就職の増減など細かな数字を教えてほしい』と言われた。文科省では高校生の就職に関する会議があるので、その中でも話題にしていきたい」とする。「ト協とも連絡を取っているが、必要であれば情報を出し合い、動きを見せていこうと考えている」と話す。

(情報提供元:株式会社物流産業新聞社)

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